新潟県中小企業家同友会
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2022年1月号

新潟県中小企業家同友会
広報誌 DO YOU KNOW?にいがた 1月号 Vol.408

■表紙
私が目指すものは「100年企業」です!!
上野 喜寛 氏 【株式会社グリーン東 常務取締役】 新潟支部イースト地区

■Contents
◇PEOPLE LIFE data No.021
上野 喜寛さん インタビュー

◇企業進化論 Vol.85
ジェイステージ株式会社

◇ANOTHER REPORT 
新潟県中小企業家同友会代表理事 新年のご挨拶

◇INFORMATION-1
新潟県中小企業家同友会
【中小企業経営フォーラムDAYS2021】開催!

◇INFORMATION-2
第8回関東甲信越青年経営者フォーラムin新潟 実行委員会

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会社紹介

株式会社グリーン東は祖父が設立し、現在43期目になります。現在、父が社長、叔父が専務、私が常務として経営を行っています。業務内容は造園土木業です。個人宅のお庭、公園などの公共施設、企業様の緑地など、緑に関する工事やメンテナンスを通じて、お客様に快適な環境を提供しています。グループ会社にて農業も行っています。また平成25年に太陽光発電事業を始めました。太陽光パネルを設置し、電力会社に売電しています。当社にとって、造園、農業、太陽光発電は「自然の恵みを頂いて生業にする」という点で一貫しています。今後も自然と共に歩む経営を行います。

 

入社したきっかけ

物心ついた時から「お前が三代目」だと言われ育ってきました。祖父と3世代同居で、夕食時は、「会社はどうだ」「経営者とは」という会話ばかりでした。将来は自分で決めたい反発心もある一方で、家業があるということが、人と違う自分のアイデンティティーと感じていました。大学卒業後、社会経験を積みたいと思い、別の会社で働いていました。4年目終わりくらいに父より「会社に入らないか」との投げかけで、27歳で入社しました。

 

 

ターニングポイント

入社半年して現場で色々学んでいく中で、厳しい夏場作業を終えた時、ふと「社長になるにはこのまま仕事をしていて大丈夫か?」と疑問が浮かびました。これが1つ目ターニングポイントです。仕事を覚えて知識が付けば社長になれるなら、社員の人がなればいいと思いました。そこで経営者に求められるのは何が必要なんだろうと考え始め、経営セミナーや経営計画作成の会へ参加し、中期計画を学び、作成しました。最初は根拠もなく年々少しずつ売上があがる計画にし、5年後の売上を2億円にするというものでした。しかし、3年目に社長と専務と共に経営方針を立て全体で確認し、当初5年後に設定していた目標売上2億円を達成しました。その時、一人ひとりの中の意識が変わり始めました。「目標を達成するためにはあとどれくらい必要だ」という会話が自然と聞かれるようになりました。目標設定をし、一度壁を越えてみると、人や社内の雰囲気がすごく変わるという事を体感し、これが経営者の仕事なのかと感じました。この時が2つ目のターニングポイントです。

 

夢、私の想い

私が目指すものは「100年企業」です。会社が目指す指標としては、売上高、社員数などさまざまあると思います。その中でも私は会社が存続していく事を重視しています。これは「継続は力なり」という私の信念から来ていますし、創業者から引き継いでいる想いでもあります。

「100年企業」になるには、私が承継し、経営者として責務を全うし、さらに次世代の人間に受け継いでもらってはじめて達成できます。次世代の人が承継したいと思える、物心両面揃った会社を目指します。

またコロナ禍を経て、密にならないオープンスペースとしての自然の価値が高まっています。私の生まれ育った新潟市は、都市と自然の共存する街として、魅力とこれからの未来を持ち合わせています。自然環境を整備し、住みよい自然豊かな街を創ることで新潟市の未来に貢献していきたいです。

 

同友会での関わり

同友会で一番印象にあるのは、当社に会社訪問してもらった事です。それまではどちらかというと知識を学ぶ場という感じで参加していたのですが、皆さんに来てもらう事で、何を見てもらうのか、何を話すのかということを、初めて自分が準備して、これが主体者なのかなと考え方の切り替えができた事が、同友会でのターニングポイントです。

今、青年部会の「関東甲信越フォーラムin新潟」で副実行委員長として関わっています。県外の多くの人とのやりとりや、他色々大変ですけど、やりがいがあり、多くの学びが得られています。皆さん、2022年6月4日(土)朱鷺メッセでお待ちしております!!

 

 

株式会社グリーン東
常務取締役 : 上野 喜寛 氏 (新潟支部イースト地区)
業務内容 : 造園土木業、造園土木緑化工事
住 所 : 新潟市東区山木戸4-16-25
TEL : 025-274-0675
設立 : 昭和54年(1979年)
従業員数 : 11名

 

両親の手伝いのつもりだった

両親の「福祉事業がやりたい」という希望から、「手伝うだけなら、地元の富山にも帰れるからいいよ」と岡山の会社を退職も、色々話を聞いていくと「富山よりも、新潟の方が同業他社が少ないから、新潟で起業しよう」ということになり、なぜか新潟に来ることになりました。そして、「手伝うつもり」しかなかった私ですが、すぐに両親が身を引いてしまい、現在は、身も心も新潟県民として代表取締役を続けています。

ジェイステージ株式会社は、2013年11月に起業し、2014年6月に新潟市東区竹尾に障害福祉サービス就労支援A型事業所を開設しました。2018年8月には、同地域にて就労支援B型事業所も開設しました。現在は、両事業所合わせ9名のスタッフと、A型事業所の利用者27名がパート従業員として働いており、B型事業所は17名の利用者さんが通所しています。A型では利用者さんと雇用契約を結びサービスを利用して頂くのに対し、B型は、雇用契約がありません。

 

 

経営者としての自覚と同友会

 正直なところ、経営者になるつもりは全くなく、わからないことばかりでした。銀行からの借り入れも当然できず、当初は両親からお金を借り、事業を行っていました。(ちなみにその分は返済ずみです。)就労支援事業は、利用者が関わる仕事の売り上げ以外に、国から報酬が支払われます。自身の役員報酬もままならない時期もありましたが、事業が安定してくるとやっと“会社”“経営者”という意識が強くなり、「このままじゃいけない」と考えるようになりました。色々模索する中で、広島でA型事業所を経営する知り合いに「新潟で女全交っていうイベントがあるよ」と教えてもらい、同友会を知りました。彼女がその頃、色んな形で事業の取り組みを伸ばしていて、「どんなふうにやっているんだろうなぁ」と気になっていたこともあり、女全交に参加し、その後入会することにしました。

入会してからしばらく幽霊会員でしたが事務局の西村さんが引き込んでくださったことがきっかけで、障がい福祉研究部会の内山さん(社労士事務所コモンズ 新潟支部)や小林さん(株式会社With you 柏崎支部)と出会い、諸問題にまっすぐぶつかる強さに刺激を受け、「自社もそうしなきゃ!」と勇気をもらいました。また、近隣企業の小池さん(小池機工株式会社 新潟支部)と宮崎さん(株式会社給材 新潟支部)ともご縁させて頂き、具体的なお仕事の提案や相談を頂くようになりました。

 

 

ジェイステージの未来

10月に行われた「第21回障害者問題全国交流会from埼玉」では、“共生社会”というキーワードを再確認し「自社でもできることがあるんだ」と改めて実感しました。

実は過去、利用者が行う作業を委託していただいた企業に、「利用者さんがうちで仕事をしていることは公にしないでほしい」とお願いされたことがありました。当時、そのことがショックながらも、「そういうものなのかな」と思ってしまいました。でも、今は違います。

弊社自慢の利用者さんたちは、非常に作業能力が高く、様々な仕事に対応してくれています。思うようにいかないこともたくさんありますが「共生社会」をキーワードに、自社を受け入れてくれた竹尾という地域に、もっと自社ができることをPRし、それを見てチャンスをもらえるよう、経営をしていきたいと思っています。利用者さんたちが、自信をもって働ける環境を作るため、福祉事業所としても胸を張れる企業であり続けたいと思っています。

最後にこれをお読みくださっている方にお願いがあります。弊社が運営する障がい者就労継続支援事業所にご依頼頂けるような作業はありませんか?パートナーをお探しの事業はありませんか?ぜひ私どもにお話をお聞かせください。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 


 

今年度の経営フォーラムは、【中小企業経営フォーラムDAYS2021】と題し、1月19日(水)~27日(木)の複数日にわたり、分科会・記念講演を開催いたします!同友新潟11月号のインフォメーションでは、フォーラム実行委員長の吉田智さんに想いと、記念講演を行う中村文昭氏についてお話しいただきましたが、改めて、フォーラムDAYSの仕組みと、参加方法をお知らせします!

※フォーラムの行事内容についての詳細は、同送している案内チラシをご確認ください。
 


 
【中小企業経営フォーラムDAYS2021】とは?

フォーラムDAYSは、毎年開催してきた経営フォーラムをオンラインで開催するにあたり、求める方がより多くの学びにしていただきたい、という想いから、5日間で7つの分科会を開催します。

●参加資格
新潟支部・佐渡支部・政策委員会・燕支部・上越支部・食部会・障がい福祉研究部会が設営する7つの分科会、そして記念講演は、すべてZoomで参加することが可能です。

●参加費
記念講演3,000円・分科会3,000円・セット参加5,000円と設定してありますが、分科会はすべての分科会に参加しても、参加費は3,000円です。

●その他
分科会の報告者の許可を頂けた場合には、当日のZoom映像を視聴することも可能です。


 
【中小企業経営フォーラムDAYS2021】に参加するには?

方法(1)
この同友にいがた1月号に同送された案内チラシをチェックしてお申し込みをお願いいたします。
 必要事項を記入し、参加分科会を選択して、事務局までFAXしてください。

方法(2)
新潟同友会のe.doyuにログインし、スケジュール画面から1月27日の「経営フォーラム」の行事予定をクリックします。(下記画面キャプチャをご参考ください)
 ページ下部に「行事の出欠回答する」をクリックし、出欠の登録・参加する分科会を選択してください。参加する分科会を追加する、変更する場合も同じ手順です。
 

 

方法(3)
ゲストの方向け:コチラから、参加内容をご解答ください。


 
みなさまの経営課題のヒントになる分科会がきっとあると思います!ぜひ、ご興味のある分科会へご参加ください!ご登録をお待ちしております!!

●キャンセルについて
参加している分科会のチェックを外し、参加できないを選択してください。複数登録したうちの1つをキャンセルしたい場合は、チェックを外すだけでOK。
※分科会の開催4日前以降のキャンセルは、参加費を頂戴いたしますのでご了承ください。

 
 

 
12月3日「関東甲信越青年経営者フォーラムin新潟」第3回目となる実行委員会。今回は新潟駅前の会議室を借りての開催となりました。1都9県から会場参加22名、オンライン参加16名が集結。冒頭に菅原実行委員長から、in新潟 「集まれ!笑顔あふれる人の森」をテーマに新潟で開催される意義を挨拶として述べた実行委員長でしたが、挨拶後会場が静まり返りました。
 

 
会場からは賛同の拍手もなく、全員が顔を見合わせた静まり返った会場から「菅原実行委員長の言葉(想い)は全員に響いたのか?」の一言。椅子に座り、原稿を読みながらの挨拶から、原稿無しで想いを伝えて欲しいとの要望に、異例の2回目の挨拶が行われました。緊張の中、実行委員長の人柄・想いが伝わり、拍手喝采での開催挨拶となった会場内からは「伝える側、相手の立場になって話すといい」、「立って話すと伝わる」などの提案や「配慮しながら遠慮しない、みんなを信じて、自信を持って」と激励が飛び交いました。今回は、二分科会「未来へつなぐ」・「支え合う」2つのテーマについての協議とグループ討論「未来につなぐ経営とは?」が行われる予定でしたが、「具体的に何をつなぐ?もう少し経営者目線、ビジネス目線で的をしぼってほしい、なぜこのテーマが必要で大切なのかを伝え、フォーラムを通じ理解してもらう事が大切ではないか」と等の意見があがり、急遽「なぜ、この分科会テーマなのか」とグループ討論へ。熱くも笑顔が溢れる討論が行われた未来へ繋ぐ経営・支え合う経営とは何か。雇用を生み出し、多様性を受け入れ支え合い、地域に必要とされること、そして未来を担うこども達のために繋いで行く事が中小企業に求められる姿なのかも知れない、と閉会時刻ギリギリまで話し合いが行われ、菅原実行委員長・上野副実行委員長2名も「頭がいっぱいになるほど熱い会でした」と語った第3回実行委員会となりました。

 

 

次回は来年1月14日(金)17:30から開催予定です。初参加でも新潟の熱量を肌で感じれられ、より熱い会になる事間違いないです。「in新潟」です!皆さん、共に盛り上げていきましょう!

広報チーム 齋藤 孝浩
株式会社ハーヴィッド 取締役 記

 


 

     

入会案内・お問い合わせ

中小企業の経営者及びこれに準ずる方で、会の趣旨に賛同される方は、どなたでもご入会いただけます。
また、会員企業の社員の方や会員でない方も参加できる行事があります。

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