新潟県中小企業家同友会
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2023年8月号

新潟県中小企業家同友会
広報誌 DO YOU KNOW?にいがた 8月号 Vol.425

2023年8月号

新潟県中小企業家同友会
広報誌 DO YOU KNOW?にいがた 8月号 Vol.425

■表紙
自身に立った白羽の矢
「受けた以上は絶対に逃げない」
【コーダ工業株式会社 取締役】 堀 真由美 氏 燕支部

■Contents
◇PEOPLE LIFE data No.038
未来を創る! 新潟の企業家たち

「コーダ工業を人生の最高の一部に」
堀 真由美さん コーダ工業株式会社 取締役

◇委員会・部会活動報告
それぞれのテーマを専門的に学び、問題を解決!

女性部会/青年部会/食部会/共育求人委員会

◇新入会員紹介

◇私とお話しませんか?会員交流の館 vol.2

◇ANOTHER REPORT
例会や行事の報告など、
情報共有の場としてフリーテーマで同友会の情報を発信します。

第26回女性経営者全国交流会in福岡 活動レポート

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  • PEOPLE LIFE data
  • 委員会・部会活動
  • 新入会員紹介
  • 会員交流の館
  • ANOTHER REPORT

 

コーダ工業(株)の歴史と
入社のきっかけ

コーダ工業株式会社は部品製造を自社で行わず、お客様のイメージを具体的に製品に設計し、地域の技術力の高い企業様へ製造依頼を行い、各部品を取りまとめ、自社で組立・製品化する金属金物製造業の「おマトメさん」企業です。関東圏の顧客が多く、売上の60%はOEM製品の製造を行っています。
現代表の父が祖父の金物卸業の会社の一部を独立させる形で昭和57年に創業し、当時は住宅金物を中心に製造・販売を行っていました。
難題な加工依頼や要望に応えられることがお客様の喜びに繋がって、現在のコーダ工業の礎を築きました。次第にお客様に提案するように販路を拡大し、創業5年目で燕三条駅近くに借地移転。作業型の企業から提案型企業に切り替えたことで、更なる事業拡大もあり、その6年後には現所在地の燕市(旧吉田町)に本社・工場を移転。東京営業の開設、別会社の設立と順風満帆でした。
20歳から美容業界で生きていた私が、コーダ工業の非常勤取締役と登記されたのは、平成4年の事です。「将来。私の為になる!」と父の想いも知らず、実務に関わることもなく、名前だけの取締役でした。
2008年、父が脳内出血で倒れ、話すことが出来なくなりました。実弟が後継ぎとして勤務していましたが、社長不在もあり同時に経営問題が多発。2018年に白羽の矢が私に立ってしまい、私は美容業も続けつつ、二足の草鞋を履く事を決意。
経営はとんでもない火の車、難題が山のようにある状態でした。今まで美容業で培った「受けた以上絶対逃げない、最後までやり切る」という想いと根拠のない自信。折れそうな時もありましたが、「やり遂げる」と決めた以上、今の課題をひとつずつ向き合って、対応しているのが現状です。

 

同友会入会のきっかけ

会社経営をどうしたらよいか悩んでいる時、美容業界で培ったコミュニケーション力で、人脈の輪を作ろうと思い、様々な交流会に参加し、名刺配りから始めました。(株)吉田工業の吉田智さん(燕支部)と何度か会合で会っている内に、「同友会に入らんばらろ?」と誘われたのがきっかけです。同友会の例会に参加し、会社の悩みや相談をしているうちに「経営指針を受講した方が良いよ」と勧められ、自社の経営課題や経営理念を学べると思い、昨年第6期経営指針成文化と実践の会を受講しました。

 

 

経営指針を受講して

今振り返ると、最初は“そこに行けば経営を教えて貰える”と思っていました。ちょっとしたはけ口の場で、他人のことは見えて、自分のことは見えずに参加していました。きっかけはどうであれ、何も知らない、製造知識もない。会社を何とか立て直す気構えだけでいた自分に気づきました。
自身を見直す中で、自分は幼少から【誰かの良いところを真似て吸収する】のが得意だったと気が付きました。美容業もこのおかげで生き抜いてこれたと再認識しました。私は全くの法人企業の素人で、製造知識もない。良いことは真似る、真似ることが自分を強くし新しい経営方針に活かしていこうと思いました。多くの人と出会い、多くの方々から学ぶことが私の持ち味。そしてプロ集団から学ぶ経営指針を受講して良かった思います。
事業の承継を見据え、人との繋がりを一層大切にして、大量生産・小ロット生産・異素材の加工技術をもっと多くの企業様に知って頂き、関東圏だけでなく全国に広めていきたいと思います。そして、社員さんが長く務めることが出来る環境作り「コーダ工業が人生の最高の一部」になって頂けるように経営をしていきたいと思います。「コーダ工業に聞けば、何とかしてくれる」そんな会社にしていきたいです。

 

コーダ工業株式会社
代表取締役 : 堀 真由美 氏(燕支部)
事業内容 : 建築・家具金物製造、店舗用商環境部品・什器製造、キッチン収納部品・ベット部品・農業部品製造
住所 : 燕市吉田下中野1594-3
TEL : 0256-93-1301
設立 : 1982年
従業員数 : 14名

【「B B A」Beautiful・Bright・Action 美しく、明るく、しなやかに行動できる女性部会を目指します!】を2021年から理念に掲げ、雪つばき座談会の場で交流やセミナー、広報活動を進めています。 2023年は、女性部会20周年を迎える年となりましたので、8月25日(金)に 初代から6代目までの部会長さんをお招きし、「歴代女性部会長が今、20年の歴史をひもとく!」と題して トークセッションを開催予定です。 なつかしの秘蔵写真などを集めて、動画も放映します。
今までの歩みを振り返り歴代の方々が活躍されていたお話をお聴きしながら、これからの同友会や部会に役立てたいと思っています。入会20周年の方への表彰や皆様への感謝状のお渡しも予定しておりますので、是非、ご参加ください。その後に美味しいお料理とお飲みものをご用意した懇親会もあります。沢山の方々からご参加いただき、交流を深めていきたいと思っておりますので、以前入会されていた方にもお声がけください。女性部会に限らず、多くの皆様のご参加をお待ちしています。
また、これから同友会で活躍されそうなゲストの方からも来てもらえると嬉しいです。色んな職種の方と交流して、コミュニケーションの輪を広げていきましょう!

女性部会長 沖野恵子

 

青年部会では『新潟から未来を創る』のビジョンのもと、約80名のメンバーが活動しています。今年度は6チームに分かれて運営し、例会や事業の企画立案、設営を行っています。
・地域と歩む「seol」・社会問題解決の「協奏就活」・繋がりの強化の「コムレイド」・ビジネス連携の「ジョイント」・学び方を学ぶ「FIND UP TEAM」・カッコイイ経営者「チームオリエンテーション」。
各リーダーは年間方針を打ち立て、「人を生かす経営」を体験的に学びながら運営しています。サブリーダーは組織マネジメントを学び、チームメンバーは組織運営を体験できます。チームが立案した企画は役員会で討論・協議され、民主的に決定されます。私たちは組織の運営を自社経営に置き換え「不離一体」を体験的に学ぶ仕組みとなっています。青年部会は45歳定年制なので同年代の経営者が集まります。県外青年部との関係も密で、経営の悩みや刺激を共有できる仲間がいます。異なる価値観を持つ仲間たちと切磋琢磨し、友情を深め、共に成長しています。今年度は【ACTION!! ~挑戦&実践で共に成長する青年部~】をスローガンに掲げ、座学だけでなく実践的な対外事業にも挑戦します。
青年部会は主体的に挑戦する青年を増やし、「参加したくなる青年部会」へ進化します。

青年部会長 神田晃

 

『食』。どんなに景気が悪くても、社会環境が変化しても、生活様式が変わっても、あらゆる時代の変化が訪れても私たちが生きる上で食事をしていく事は、今までもこれからも変わらず続いていく事と考えています。しかし、日々時代は変化しています。今年は今までにない倒産や廃業など食品業界に大きな打撃と不安が起こっているのが現実です。そんな環境ではありますが人が生きる上で必要とされる食事に関わるものとして必ず必要とされる経営環境を創るをテーマとして『食部会』の活動を進めていきます。
活動予定としてはオンラインを活用した情報交換会、物販イベントへの参加、他県の同友会会員への企業視察、展示会視察、実践報告例会等を計画しています。
またNDGSの実践では・連携の創出・最先端の学び・リーディングカンパニーの輩出に注力し会活動を実践していきます。
今まで培ってきた技術、知識、経験を信頼できる同友会の仲間同士が連携し新たな仕事創りと市場開拓を行いこれからも必要とされる企業、経営者となる学びを実践していきます。

食部会長 宮崎伸洋

 

共育求人委員会は、求人と採用に関する経営課題を解決します。「社員と共に育つ」を目的とした委員会です。
主な活動として「合同入社式と新入社員研修」があります。中小企業一社ではできない盛大な入社式を執り行い、併せて行う新入社員研修では、マナーや姿勢はもちろんのこと、「なぜ自分は働くのか?」など気持ちの面にも力をいれた研修を行っています。研修に参加した新入社員の間には、会社を超えた同期の絆が生まれます。経営者や先輩社員、新入社員が一緒に学び合う「共に育つ」社員研修はここにしかありません。
また、大学との連携、採用にも力を入れていて「大学での寄付講座」や「学生との交流会」などを不定期に開催しています。最近では、新潟県立大学の学生と懇談会を行ったり、新潟大学の「新潟産業フィールドワーク2023(課題解決型インターンシップ)」に協力したり、首都圏の大学生を対象にした「インターンシップ説明会」に出席し、首都圏の大学生に新潟の中小企業を紹介してきました。
社員がいきいきと働いている魅力のある会社に、この会社で働きたい!と思ってもらえる会社に、地域から必要とされる会社づくりのために、「共に育つ」共育求人委員会にご参加ください。

共育求人委員会 担当事務局 鈴木健太

平川:"誰か話したい人はいますか?"と企画の依頼を受け、真っ先に思いついたのが牧野さんでした、理由はうちと同じ"塗装業"のジャンルの中でも【高級家具や建具等の木製品を専門に塗装する】という牧野さんの会社の事や同じ後継者(3代目)として会社や塗装に対する思いや考え方を深く知りたかったからです。牧野さんは同友会に入会して約1年位、新潟支部や青年部会の活動に参加していただいておりますが、入会のきっかけや、入会してみて感じたこと等あれば教えてください。

牧野:入会のきっかけは同じ新潟市東区の木工団地内にある熊谷勝利さん((株)アイウッド・新潟支部)から2022年の青年部会七夕納涼会に誘っていただいた事がきっかけです。仕事柄会社(工場)の中で塗装作業をする事が殆どなので同友会に参加する事は、外の風を感じる事・刺激を得られる事ができ学ぶ事が多いと思っています。

平川:仕事をする中で現在の課題や強み、大切にしている事はありますか?

牧野:私が弊社の現状で一番課題だと思っていることは"継承"です。私を含めた5人の現場スタッフも年齢が高く、私が最年少。様々な理由で新規採用を行えていない現状もありますが、高い技術力が必要な仕事なので、技術の継承について考えていかないとと思っています。また、代表の父が高齢になってきたこともあり、事業の承継も進めることが必要です。牧野塗装所の強みは【会社の設備】や【社員さんが辞めない人間関係や社風】だと思います。大切にしている事は高い技術を求めて依頼してくださる大切なお客様の仕事を一つ一つ丁寧に行う事です。その積み重ねが、創業から75年続けてこれた理由だと思っています。

平川:本日の対談を通じ私が感じた事は、お互い塗装業者としてジャンルは違う中で自分達の仕事に自信と誇りを持っている事。お互いの強みや大切にしている事などを融合する事で新たな可能性が生まれる様な気がしました。牧野さんこの度はありがとうございました。今後も宜しくお願いいたします。

【対談者】 すみれ建装(株) 代表取締役 平川幸男(新潟支部・イースト地区副地区長・広報情報化委員)

 

6月22・23日に第26回女性経営者全国交流会in福岡が福岡県北九州市小倉で開催されました。
新潟からはオンラインを含む8名が参加しました。参加者のうち3名の感想を紹介いたします。

切り文字屋オッケイ(株) 代表取締役社長 沖野 恵子 氏(燕支部)
私は第9分科会に参加しました。テーマは「先代からの【人を生かす経営】への想いをDXで未来につなぐ」。報告者の松村直子氏の「どうしてDXなどをやってきたのかを考えた。それは、お父様の創業時の想いを見直すきっかけになった」という理念を引き継ぐ話や、「理念は変わってもいい!今後変える時が出てくるかもしれない。」という話、若い人から教わる(世代交代がそこまで来ている)、社員に託せる事が増えてきている、社員がやりたいと思う事取り組めている、というお話がとても印象に残りました。
私も最近、若い人にどんどん聞いて新しい事を教えてもらいながら覚えて行こうと思っていた所だったので、とても共感する事が出来る分科会参加になりました。

スズキトラスト新潟(株) 代表取締役 柴澤 仁子 氏(下越南支部)
分科会は今回唯一の男性報告者である、第4分科会を選択しました。
会場に入ってすぐ、男性の参加者が非常に多いことに驚きました。
男性が多く参加している理由として私が感じたことは、女性が世の中で多く活躍出来ていて、女性ならではの能力がよく理解され、必要とされていると率直に感じました。
記念講演では、男女雇用均等法2期生として西日本新聞社に記者として入社された甲木 正子(かつき まさこ)さんでした。
「アンコンシャス・バイアス」=無意識の偏見をお持ち帰りキーワードとして、「だろうを無くし全ての人が私らしく生き、働くために」を示されてきました。
世の中には普通に使われている言葉でも、実は差別語や不快語であったりすることが多く、それらがメディアを通して普通に使われていた時代。それらを知ることで、改めて当たり前は無く、全ての人が平等であり、使う言葉の大切さに気付くことが出来ました。
今回参加してみて、パワフルな女性も多く、尊重してくれる男性も多い事が良くわかり、これからの世の中が共に助け合い、共に育つことで良い方向に進んでいるように強く感じました。

(有)京美容室 代表取締役 関原 英里子 氏(上越支部)
アフターコロナでのリアル参加をしてきました。分科会、希望制の懇親会、全体会とコロナ以前に戻りながらも、オンライン参加も有りと、子育て中の会員など、それぞれの事情に合わせた参加方法がある事が「誰も取り残さない」ことの一つかと思います。
私が参加した、第5分科会は、コンビニに来る高齢者の問題行動を地域の課題として捉え、自社だけの解決ではなく、行政と共有し連携をした事例でした。
コンビニは全国で約55000軒、美容室は約26万軒あると言われています。コンビニで出来た行政との連携は美容室でも出来るのではないかと思いました。そしてお客様との接触が密接な業界が、地域の課題を行政と連携をして解決が出来たら、どんな素晴らしい地域になるかと思いました。経営者の成長は第三者との交流からなると言われています。全国大会参加はまさしく成長するための交流だと思いました。

     

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中小企業の経営者及びこれに準ずる方で、会の趣旨に賛同される方は、どなたでもご入会いただけます。
また、会員企業の社員の方や会員でない方も参加できる行事があります。

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