新潟県中小企業家同友会
025-288-1225 お問い合わせ

2021年10月号

新潟県中小企業家同友会
広報誌 DO YOU KNOW?にいがた 10月号 Vol.405

■表紙
「街づくり」は「人づくり」から。
これからの経営者・起業家の
見本になる企業へ!
白川 正志 氏 【株式会社笑足(わらかし)ねっと 代表取締役】柏崎支部

■Contents
◇PEOPLE LIFE data No.018
白川 正志さんインタビュー

◇企業進化論 Vol.82
有限会社タイセイプラン

◇今月のイチオシ
古紙リサイクル新事業始動!

◇ANOTHER REPORT 
第49回青年経営者全国交流会From岐阜

◇INFORMATION
同友会ホームページがリニューアルされました!

ftp
  • PEOPLE LIFE data
  • 企業進化論
  • 今月のイチオシ
  • INFORMATION
  • ANOTHER REPORT

 

私が経営者になるまで

地元柏崎の高校卒業後、「ロボット工学」を学びに千葉の大学へ進学しました。父は柏崎市内で金属の切削加工を行う㈱白川製作所を営んでおり、幼少の頃から日曜になると父と工場へ行き、NC旋盤という工作機械で起動ボタンを押すと金属が形を変えていくことに興味を持ち、自動で動く機械に夢中になっていました。大学卒業後、日立精機に入社。千葉の事業所で、工作機械周辺の自動化・システム設計に関わっていました。

両親からは、一度も「跡継ぎ」に関する話をされませんでしたが、「うちの跡取り息子だ。」とかわいがってくれた祖母が亡くなったことをきっかけに、1995年に柏崎に戻り白川製作所へ入社することにしました。

当時は40名弱の社員がおり、大量生産の自動車部品と、オーダーメイドに近い少量の産業機械・工作機械部品を生産していました。2002年、会社の51期目のタイミングで社長を交代しました。父は代表取締役会長・主に経理担当として残り、少しずつ事業を継承していきました。

 

「3本目の柱」、取り組みたかった「人づくり」

 代表になり、事業の「3本目の柱」となるよう、「ロボットをつくりたい」という想いから自社商品の開発をスタート。同時にその道具を使う時間と空間と仲間づくりにもチャレンジしたいと考えるようになっていきました。そして2007年に、㈱笑足(わらかし)ねっとを設立。柏崎市東本町の元映画館にオープンしたのが「運動あそび塾【しらさん家】」でした。ジュニアとシニアの運動あそび・介護予防の場として開設し、“体を動かすことを楽しむ”をコンセプトに、遊びを通した「コーディネーショントレーニング」と呼ばれる運動神経を高める実践を積み重ねています。時代の変化とともに、「直接対面して互いに関わり合う遊びの減少」もあり、学年の違う子どもたちが、リーダーになったり、フォロワーになったりして、チームとして考えることを学び、好きなことに没頭できる居場所として大きな価値が生まれてきました。

会員が200名を超え、より多様な人に関わってもらえるよう、2019年からこの事業を「あそびそだちiLabo」としてNPO法人化しました。

また、3人以上が互いに左右別々の人と関わり合う「人と人と人が触れあう」をコンセプトにした“つながりあう健幸運脳遊具”を開発。最新で力をいれているのが「つなが道(ロード)」。6人が1チームになって円形のボードを片手で持ち、バランスを保ちながらビー玉をゴールまで転がす、という知育玩具のような仕掛け。6人の力が微妙に変わり続ける中で迷路を突破しゴールに運ぶには声を掛け合う必要があり、クリアするには協力をしあうことが不可欠となります。企業研修にも採用していただき、複数の企業で実践してもらっています。「つなが道」については、ぜひホームページをご覧ください。10月14・15日に開催される「にいがたBIZ EXPO 2021」にも出展予定です。

 その他、現在しらさん家では、フランチャイズのロボット教室を運営しています。受講生の主体性を最大限に引き出す教室を心掛けています。

 

私のビジョン

白川製作所は2020年2月に隣接する工場に切削加工部門を事業譲渡することになりました。現在は世の中に新たな価値を生む開発型に特化しています。

また私は柏崎の市議会議員を務め、専ら「人づくり」について取り組んでおります。地域の力は「人」だと思っており、魅力的な街には、個性的な突き抜けた人がいます。子どもたちが地域の人に触れながら育つことで、将来自ら暮らし仕事をし、子育てをする環境に柏崎を選んでくれる、その手助けができればと考えています。

経営者として社会的企業の見本となり、地域に活力をもたらす若手起業家の応援を、背中を押せるようにしていきたいと思います。

 

 

代表取締役 : 白川 正志 氏(柏崎支部)
業務内容 : 
【つながりあう健幸運脳遊具】レンタル・販売。
チームビルディングのファシリテーション。
ヒューマンアカデミーSTEAMスクール ロボット教室 柏崎東本町校の運営。
住 所 : 柏崎市東本町1-6-12 モーリエⅢ 1F
TEL : 0257-41-4360
H P : https://balance-sumo.org/
つなが道  設立 : 2007年(平成19年)
従業員数 : 株式会社笑足ねっと 1名 NPO法人 あそびだちiLabo 6名(パート・アルバイト含む)

 

タイセイプランと母

平成3年7月、母が有限会社タイセイプランを起業しました。社名は母が命名したもので、今となっては詳しく知ることはできません。現在32期を迎えたタイセイプランは、21名の社員とともに、中央区明石と、東区牡丹山の2店舗を「アパマンショップ」のフランチャイズで運営を行っております。フランチャイズは母の代で加入しました。

私は、務めていた建築会社で夫と知り合い結婚し退職。子育てをする中で「子供に勉強をしてもらうためには自分が勉強している姿を見せればいいのでは?」と考え、宅地建物取引士の資格を取ります。

タイセイプランへは、平成16年に入社。母から「手伝って!」と言われたことがきっかけですが、実はあまり不動産業についてはいい印象がなく、土日も出勤しないといけないし・・・と、最初はパートで働いていました。

2店舗目を開業する頃、母が体調を崩します。後継者という意識はなかったものの、母が亡くなった時に初めて覚悟が決まりました。平成26年に私が代表取締役に就任することになります。

 

 

経営者として

10年ほど前から大手建築会社の不動産賃貸業への参入が増えました。建築会社が物件を立て、入居者を募集するという仕組みですが、私たちにとっては大きな同業他社が増えてしまったことになります。また、弊社の管理オーナー様に管理契約などの勧誘などがあり、管理物件が危うい時期がありました。しかし、ほとんどのオーナー様がその時残ってくださり、大変ありがたく思っています。お誘いを断ってくださった方に応えるためにも、物件の入居率を上げるアドバイスやオーナーセミナーを行い、資産運用などのコンサルにも力を入れ、オーナー様の安心満室経営の手助けになるよう日々活動しております。

経営者となった後、しばらくは問題が山積みでした。「経営者として自分が決めなくてはいけない。従業員を守らないといけない」という想いでいっぱいでした。さらに、不動産業界は男社会です。他店との競合も激化していくようになり、フランチャイズに加入していた関係で、他社の店舗の方から「お店を譲らないか?」と話が出てくるようになりました。しかし、【母が大きくしたこの会社を、何もしないまま手放してしまうわけにはいかない。】と改めて決意し、問題に一つひとつ取り組みます。片方の店舗で店長が他業種へ引き抜きに遭いその後追って従業員2名が辞めて行った時、近隣に同じフランチャイズの店舗が進出してきた時など大きな問題にもいくつか直面しました。さらに不動産業界は男社会です。不動産業界にはなかなか相談相手はいませんでしたが、それでも、昔からのオーナー様の方々や母と付き合いのあった方々のアドバイス、話を聞いていいただくことで随分救われました。社内の状況を少しずつ改善していき、体制を変化していく事で問題を一つひとつ解決しています。

 

 

同友会と私の夢

同友会はもともと母が入会していました。引き継いで入会したものの、例会にはあまり積極的ではありませんでした。ゴルフコンペのお誘いをいただき参加すると、母のことを知る会員さんが多く、母の昔話をたくさん聞けて、たくさん相談も聞いてくれました。女性部会の行っていた経営指針基礎セミナーに参加し、関原さんをはじめ様々な方と出会い、2020年に開催した女性経営者全国交流会from新潟にも関わらせていただきました。

同友会の例会では、「この悩みは私だけじゃないんだ」と励まされて、共感できて、元気になることができます。

タイセイプランの経営理念の文頭に【タイセイプランにご縁を頂いたすべての人を元気にする企業を目指します。】という言葉があります。

最近の取り組みとしては、【どんな人も入居できる賃貸物件を紹介すること】です。高齢者や母子家庭の方・障害を持つ方など、いわゆる社会的弱者と呼ばれる方々は、家を借りる契約を結ぶことが非常に難しい世の中です。その方々をサポートし、幸せになっていただくことが私の夢です。

 

 

 

 

地域資源の循環と古紙リサイクルの促進を目標に長らく温めてきた新事業が8月7日スタートし、2日間に渡りオープニングキャンペーンを開催しました。来場者は合わせて約500名。皆様がご家庭か不要になった古紙を持参し、ティッシュボックス1セットと交換し、機械の設置場所と使い方を見て帰られました。

場所はコメリ新津店駐車場内(新潟市秋葉区程島4575-1精米機となり)となります。リサイクルステーションという緑色のボックスが目印です。必要なのは事前のアプリ登録だけ!(アプリの登録なしでもご利用は可能です。) あとはご自宅や事業所で排出される古紙を『新聞・雑誌・ダンボール』の三種類に分別しヒモでまとめてお越しください。以下に流れを簡単に記します。


(1)古紙を計量に載せる
(2)アプリを機械にかざす
(3)分別した古紙をそれぞれ投入する
(4)ポイントゲットを押して完了!


以上、とーっても簡単です。

 

アプリのご登録の際はご利用のスマートフォン端末のアプリダウンロード画面にて『エコ・アクション・ポイント』と入力してダウンロードください。緑色のロゴで熊さんのマークが目印です。まずはマイアカウントを作成ください。機械の指示通りに上記のステップをふむだけで、1kg=1ポイントをゲットできます。第2・第4日曜日はポイント3倍デーなので、早くポイントを貯めることができます。貯めたポイントはアプリ内でamazonギフト券やnanacoギフト券等と交換することができます。

リサイクルを身近にかつお得に行うそのアクション=古紙を燃えるごみとして灰にせず、新たな紙に生まれ変わらせることで、CO2削減や森林伐採の抑制に繋がります!

オープニングイベントは炎天下と雨の中ではありましたが、最後は社員とともに無事笑顔で終えることが出来ました。毎週の回収業務は機械を傷つけないよう丁寧に行っております。読み終わった新聞・雑誌、通販のダンボール等、お部屋のお片付けの際は是非コメリ新津店様敷地内、リサイクルステーションまでお立ち寄りください!

コメリ新発田店(新発田市舟入971)のリサイクルステーションも同日オープンし稼働しております。お近くのコメリ様までどうぞお越しください!

(営業時間はコメリ様各店舗の営業時間に準じますので御確認下さい。)

有限会社ヤマナリ猪又産業 取締役
猪又 優苗 記

 

今年度より、新潟同友会のホームページがリニューアルされたことは皆様ご存じでしょうか?新たなホームページでは、新潟同友会の基礎情報に加え、様々な情報を発信していくツールの一つとして活用しています。

全支部・委員会部会の行事が一覧でわかる「例会案内」。開催された例会が、どんな内容で行われたのかが確認できる「活動報告」。全国大会などのお知らせ。毎週水曜日に更新される「事務局ブログ」など、ぜひ定期的にご確認ください!今後も「情報発信」を目的としたコーナーなども企画していこうと思いますので、ご期待ください。

また、ホームページに掲載されている活動報告は、ホームページ内の活動報告投稿欄から投稿可能です。各組織の例会についての報告は各支部からの情報で成り立っておりますので、ご協力をお願いいたします。

広報情報化委員会では、ホームページの活用方法・広報誌の掲載情報を募集しております。「同友会の情報発信をもっと活性化させたい」「自社を紹介してほしい!」という方がいらっしゃいましたら、ぜひ各支部の委員会担当者へお知らせください!


リニューアルに伴い、サイトURLが新たに変更されました。
新URL : https://www.niigatadoyu.jp/
お気に入り・ブックマークへの再登録をお願いいたします!


新潟県中小企業家同友会 事務局
高橋 拓夢 記

 

9月9日(木)にオンラインの開催となる青全交が開催されました。
開催同友会の岐阜同友会を中心に、全国から2000名以上の経営者が19の分科会に参加しました。
新潟同友会からは30名が参加。その中から3名の方の感想を掲載いたします。

 

 

株式会社グリーン東
常務取締役 上野 喜寛 氏
(新潟支部イースト地区)

私は第3分科会に参加しました。報告者は千葉同友会 JI‐TECH株式会社 取締役 大矢昌志氏です。私がこの分科会を選んだ理由は、サブタイトルの「嫌よ嫌よも学びの始まり」にあります。青全交の報告者をするほどの熱意ある人がいやいやとは?という部分を聞きたくなりました。

大矢さんが同友会に参加する理由は好きだからとか楽しいからではなかったそうです。それでも参加し役を受ける中で様々な人と出会い、気付きや学びを得て、結果的に経営者として成長できていると報告されました。

好きなことや楽しいと感じることに取り組むことがモチベーションを上げ成長につながる一つの方法だと思います。しかし「居心地の悪いところにこそ学びあり」とあえて挑戦する姿から学び、私も実践します。

 

株式会社インテリア レフ
代表取締役 阿部 義秋 氏
(村上支部)

Global Mobility Service株式会社 代表取締役社長の中島徳至氏の記念講演は話しが進むほど引き込まれていく内容でした。副題の「頑張る人が報われる、貧困なき社会の実現に向けて」や「真面目に働く人が正しく評価される仕組みをつくる」といった具合に日本や世界におきている社会の課題を解決する、生活弱者を社会の真ん中に入ってもらうという目標を掲げ、自分の本業や事業を一所懸命にやってきたことを重ねて取り組んでいくということ。ビジョン経営を明確に打ち出していく方針は今まで意識してきた「時代を読みとく力と感じる力」に繋がっていくのだなと感じました。自社の経営指針の社会性、科学性、人間性を改めて考えてみようと思いました。

 

 

株式会社MAD PRODUCTION
取締役 渡邊 栄貴 氏
(新潟支部セントラル地区)

私は、今回初めて青年経営者全国交流会に参加させていただきました。コロナ禍で活動が制限される中でありながら、オンラインで全国行事に参加できたことは、とても貴重な機会であり、同友会の学びや交流を改めて実感することができました。

参加した第10分科会の磯崎さんの報告は、「人が集まる地域の好循環」を目指した企業としての在り方や、「地域から“ありがとう”と言ってもらえる企業」など、社会性を重視したビジョンがあるからこそ、人間性が豊かに育まれる循環を学ばせていただきました。その後のグループ討論でもグループ長という機会を頂き、様々な業種のメンバーと意見を交わしました。業種は違えど共通して、絶対にブレてはいけないものや、時代がどんなに変わろうとも、人あってこその会社であり、事業であり、社会であるということを再認識することができました。

実践あってこその学びだと思いますので、経営に携わる人間として今日より明日がより良くなっていくよう自分自身と自社の成長につなげていき、いずれ私も全国の舞台で報告ができるような人間になりたいと思います。

 

     

入会案内・お問い合わせ

中小企業の経営者及びこれに準ずる方で、会の趣旨に賛同される方は、どなたでもご入会いただけます。
また、会員企業の社員の方や会員でない方も参加できる行事があります。

025-288-1225
メールでのお問い合わせ