新潟県中小企業家同友会
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2026年1月号

新潟県中小企業家同友会
広報誌 DO YOU KNOW?にいがた 1月号 Vol.452

2026年1月号

新潟県中小企業家同友会
広報誌 DO YOU KNOW?にいがた 1月号 Vol.452

■表紙
「魚沼支部設立! 地域の未来を灯す! 我ら魚沼の企業家魂」

■Contents
◇PEOPLE LIFE data No.065
未来を創る! 新潟の企業家たち❶

人生の選択肢を豊かにする
髙瀬 章充さん Socialups(株) 代表取締役社長

◇PEOPLE LIFE data No.066
未来を創る! 新潟の企業家たち❷

森をつなぐ、生命をつなぐ。事業もつなぐ。
中山 幸子さん 株式会社越後フォレスト 代表取締役

◇謹賀新年
一般社団法人新潟県中小企業家同友会 代表理事より新年のご挨拶

◇私とお話しませんか?会員交流の館 vol.28

◇ANOTHER REPORT
例会や行事の報告など、
情報共有の場としてフリーテーマで同友会の情報を発信します。

中小企業家同友会全国協議会
第53回青年経営者交流会in香川 参加レポート

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起業と背景

Socialups㈱を創業したのは2021年の事です。筑波大学在学時にフラー㈱の創業に携わり、ハルモニア㈱というAI活用の会社を起業後、上場企業に経営企画として入社、その後つくば市役所に起業家支援政策の担当として3年ほど公務員として働いていました。自身の起業の経験と、行政の関わり方・考え方両方を現場でみて、「これならば自分自身が企業として関わるほうがいいのではないか?」と考えるようになり、フラーの新潟移転・紹介から南魚沼市の林市長との繋がりができ、「起業を増やす政策をやりたい」というお話からSocialups㈱の創業に至りました。現在はSocialups以外の企業は後継に任せ退職しています。
Socialupsのビジョンは「すべての個人と組織の選択肢を豊かに」。行政と連携し起業家の伴走支援を行い、人生を支え、すべての人が挑戦できる、新たな選択肢を持つことができるように取り組んでいます。
私自身、フラーの立ち上げ時には、請求書の出し方すら知らない状態でした。何社かの起業に関わり、行政の中に入ることで、銀行や投資家などのサポートとはまた違う、「行政だから可能なフラットな支援」ができることを知りました。ただ、行政の職員さんは“起業経験”はありません。そこで、起業経験があり、かつ行政としてのやり方を知っている人間が交わることで、より広く起業家を支援することができると考えました。

 

今思う「社長の大変さと楽しさ」

大学の仲間達と起業し、勢いのまま駆け抜けていた20代前半でしたが、ひもじい思いをしたり、大手企業に入り収入が上がっていく友人と比べてしまったりしたこともありました。ただ今となっては、小さな会社でも「社長」という立場でいることでしか得られない経験や喜び、情報などが自身の知的好奇心を満たしてくれるということに気づきました。代表として、Socialupsに人生を使ってくれる社員に対する責任やその将来を考えるプレッシャーもありますが、この道を選んでよかったなと感じています。私も、社員も、関わる全ての「選択肢が豊か」であり続ける企業であるために取り組んでいますが、同時に企業経営や事業を継続していくことの大変さを痛感しています。
現在、新潟・南魚沼・熊本・鹿児島に支社がありますが、社員数は8名とインターン生8名の16名です。AIの活用などの業種であっても、やっぱり社内で大切なのは社員との関係性だと思います。年に数回、経営合宿と銘打ち集まって、一緒に飯を食う。AIの普及で人間の役割の見直しが進んでも、しばらくは人間同士の信頼・関係性が、企業内でも仕事でも必要になると私は考えています。

 

 

新潟で働く・新潟で成長する

新潟に来て感じるのは、ここで生きる人たちのあたたかい人間性です。経営者としても、この県民性・地域性はとても魅力に感じていていますし、新潟の方に関わる中で私自身が磨かれていると思っています。新潟には経営に適したいい環境があると思うんです。だからこそ、これから起業を目指す方々が“新潟で働く、新潟で成長する”と考えられるように、関わっていくことで、仲間を増やしていけたらと考えています。

 

Socialups(株)
代表取締役社長 : 髙瀬 章充 氏(魚沼支部)
事業内容 : 自治体と協働した起業家や新規事業の支援、支援プログラムの企画運営
住所 : 【新潟本社】新潟市中央区笹口1丁目2番 新潟プラーカ2 【南魚沼本社】南魚沼市六日町140 MAKINO-BA内
    【熊本支社】南熊本市中央区上通り町2番17号 びぷれす熊日会館7階 【鹿児島本社】鹿児島市呉服町2-8 HITTOBE powered by The Company
TEL : 080-4129-8252
https://socialups.jp/
創業 : 2021年
従業員数 : 8名  インターン生 : 8名

 

起業の想いは地元魚沼地域への貢献

社会人になって会社勤めをすることなく色々な事業に関わり、スキー場の運営事業委託でレストラン・リフト運行・ベッドメイキングなどにも関わりました。起業して地域に貢献したいという想いがあり、時代と自分に合った事業は何かを考えながら過ごしてきました。そんな中、サービス業で関わった方々との関りから2020年に現在の素材生産業を開始するに至りました。これは森林所有者様一軒一軒に足を運んで働きかけご理解をいただき、魚沼市の事業を活用した里山の荒廃森林整備事業や緩衝帯造成に取組みながら素材生産を行う事業で、クマ対策や水田・水路の落葉対策にもなり集落からも喜んでいただき、併せて、造林補助金を活用した伐採跡地への再造林や山間部の間伐にも取り組み、やりがいを感じて現在に至ります。

 

創業5年で素材生産を軌道に乗せ、他地域からも注目の存在へ

整備されずに育った荒廃森林の杉材はランクが低いものが多く高値で売れない現状がありました。本格的な材木の素材生産業で建材への供給やベニヤ板の素材供給を行っていますが、林業にかかる膨大なコストからランクの低い材木の活用にも取り組みます。海外への輸出はその一つでいち早く取り組みました。海外に行った材木は様々なものに加工されて利用されていますが、いつまでも続くとは考えず国内で流通するような取り組みも模索しています。
その他にも未利用材のバイオマス活用にはじまり、廃棄される伐採木材の有効活用にも取り組んでいます。魚沼地域でキノコ栽培が活発であることから、1年前から菌床になるオガ粉製造にも取り組み始めました。これは雪国における林業の特徴である、冬場に山に入ることが出来ないので別事業に取り組まなければならないという問題を解消し通年雇用を生み出すことが出来ました。

 

 

従業員がやりがいを持って楽しく仕事をするために

仕事は楽しくなければ嫌になって辞めてしまいます。いかに仕事を楽しくするかを考えることが経営者の仕事だと思っています。ユニフォーム等の選定もその一つで、有名メーカーの専用防護服を全員に採用したことで結束が生まれましたしイメージアップにも繋がりました。また、従業員には自分の技術で威張ってはいけないと話しています。それぞれの立場で役割がありそれを一生懸命やる事で認め合い意見も生まれます。皆それぞれに得意分野があって、皆の細い柱が太い一本になるためにお互いがいるのだと考えることで良い仕事に繋がります。また、連携する業者様があって成り立つ職業であることを忘れずに仕事に取り組むことでやりがいにも繋がっています。
危険な作業を行う業種であるからこそ安全のために結束が大切です。従業員雇用ではチームワークとコミュニケーションを大切にしています。自分勝手を許さず厳しい目で選考して雇用するようにしています。

 

中小企業家同友会への期待

魚沼地域の企業家たちが集まって発足した魚沼支部、利益を追求する以前に人が定着する会社にするためにはどうするかについてしっかり学んでいきたいと思っています。また、後継者はまだ決まっていませんが、決まったときには中小企業家同友会に入会して勉強してほしいとも思っています。

 

今後も森林所有者様に寄り添い安全第一で

素材生産を始めて、売れずに林内に残さざるを得ない材が多くあることに申し訳ないと感じていました。これらの活用の一つがオガ粉生産ですが、これからも従業員の仕事確保と材の有効利用、そして地域貢献に繋がるように考えて森林整備と素材生産に取り組んで山を生かしていきたいと思っています。

 

株式会社越後フォレスト
代表取締役 : 中山 幸子 氏(魚沼支部)
事業内容 : 伐木、植林、特殊伐採、オガ製造
住所 : 南魚沼市京岡421-3
TEL : 025-788-0517
https://echigoforest.com/
創業 : 2020年2月
従業員数 : 13名

吉田:10/28に魚沼支部が設立しました。設立前の交流会や懇親会に出席させていただき皆さんとは多くの関わりを築くことができました。今日は青木支部長、上村副支部長、大平副支部長、幹事の土田さんにお集まりいただきましたが、皆さんでどんな魚沼支部にしていきたいのかを伺っていきたいと思います。

青木支部長:今の魚沼支部は、会員の皆さんの入会歴も浅く、会員同士の関りも薄いのが現状です。まずは会員同士で悩みなどを相談できる支部にしたいので、仲間づくりを中心に運営していきたいと思っています。経営の総合窓口的な役割を担っていきたいですね。

上村副支部長:皆さんいろいろな業界団体などに入会していますが、同業者や関連業者の集まりでは話せることも少ない。中小企業家同友会では会社経営に関する相談がお互いに出来るようなコミュニケーションの場にしていきたいです。

吉田:中小企業家同友会では、年齢や立場関係なく対等の立場で人の話を聴くことが基本にあるので、その基本を生かして運営してもらいたいですね。他にはどんなことがありますか?

大平副支部長:単純に景気が悪いので、「よい会社」を作っていかなければならないと思っています。会員同士で協力して地域に仕事をつくって地域の発展に貢献できる集まりにしていきたいですね。

吉田:魚沼支部は地域のつながりが強いので会員同士の連携で仕事を作っていくことが出来そうな地域だと感じます。

上村副支部長・青木支部長:まずは仲良くなり環境を整えて、少しずつどんな会にしていくかを考えていきたいですね。みんな入会歴に差がないから先輩後輩という感覚も薄く、皆が知らないから皆が学ぼうと思っている。その取り組みのひとつとして隔月で他支部の例会にグループで訪問していく予定にしました。一人では行きにくい他支部の例会にもグループでなら行きやすいですしね。

土田幹事:現状はゆっくり時間が流れている感じで支部運営がされているが、入会していることで勉強になるのはいいけど運営に関わることがストレスにならないようにしていけたらいいと思います。

青木支部長:既存の他支部で課題になっている幽霊会員になって退会してしまう流れをなくしたい。その為の仲間づくりや「みんなを知ろうの会」を実施していき、幹事メンバーを中心に設営運営をおこなって、1年くらいかけてジワジワとゆっくり支部を作っていきたいと思っています。

土田幹事:どういう風に入会するかも大切で、ゲストが例会に出席した際に入会を強要するような流れに気を付けて、会の趣旨を理解してもらって自主的に入会してもらうことが大切だと思っています。

上村副支部長:例会ばかりでなく、バーベキュー交流会や「みんなを知ろうの会」をどういう風にやっていくかをしっかり計画して、企業訪問なんかも積極的に行っていきたいです。

吉田:幹事会や委員会部会の最後に近況報告をしあうことも大切な時間です。自社のことをどれだけ話せるかの練習にもなるし、聴く側も刺激になるので是非とも実施してください。

全員:会を育てていくのは幹事メンバーの宿命だと思っています。まずは新潟県中小企業家同友会という会を知ってもらって、さらに、入って良かったと思ってもらえる会にしたいですね。

 

 

11月20日(木)・21日(金)に第53回青年経営者全国交流会in香川が開催されました。新潟からは過去最多の現地45名が参加。
「守・破・離」~未来を背負いし経営者よ 讃岐の地で心に刻め~をテーマに、20の分科会と基調報告・特別報告が行われ、全国から2136名の
経営者が参加しました。参加者の中から、3名の感想を紹介いたします。

㈱はるかぜツアー 代表取締役 猪又 隆一 氏(青年部会長 新潟支部ウエスト地区)
新潟から過去最高となる45名で参加しました。2028年の青全交開催誘致という目的もありましたが、初めて青全交に参加する方も多く、青年部会長としてとても嬉しく感じています。私は第7分科会「変革と挑戦」に参加し、広島同友会・太平交通㈱宍戸社長の報告を拝聴しました。倒産寸前の状況にあってもすべてを自責とし、前向きに経営と向き合う姿勢、社員や地域とともに幸せの連鎖を生み出す実践から、多くの学びを得ることができました。また、組織を支えるナンバー2・3の重要性にも改めて気づかされました。全日程終了後に行われた中同協青年部連絡会にて2028年開催地誘致の結果が発表され、惜しくも京都に決定しましたが、この挑戦を通じて得た経験や結束は、新潟青年部会にとって大きな財産です。今回の学びと想いを力に変え、次なる挑戦へと歩みを進めていきたいと思います。ありがとうございました。

すみれ建装㈱ 営業部長 佐藤 貴子 氏(新潟支部イースト地区)
参加した『真の人間尊重経営』がテーマの第2分科会は、2名のリレー報告とパネルディスカッションの報告で、さすが青全交と感じるようなレベルの高い報告内容でした。労使見解や経営理念について真摯に向き合って、ご自身の経営で実践されている報告を聞いたことで、同友会理念は絵空事ではないんだなと実感しました。特に印象的だったのは、経営理念も10年ビジョンも、実現するためには経営者の自己反省による自己変革、そしてその姿勢から生まれる社員との信頼関係が無くては成し得ないことだということです。これは有事の際やパフォーマンス的に何かするのではなく日常の姿勢こそが大切であるとのことでしたが、正直それが一番難しいと思いました。
私は今回が青全交初参加でしたが、香川同友会の設営が素晴らしく、学びに集中できるような設えとあたたかなおもてなしに感動しました。2日目の基調報告の中で、この設営をするまで香川同友会内でもさまざまな意見があったこと、分断しかかった中でも対話を重ねてこの日を迎えたことを聞いて、分科会で聞いた報告とも重なり、人と向き合うことでしか大きなことは成し得ないのだと思いました。

㈱新井田塗装店 代表取締役 新井田 慎 氏(新発田支部)
伝統を守りつつも既存の枠にとらわれず、自由な発想で「新しい景色」を描く挑戦を促すこのテーマについて、自分なりにその意味を深く考えながら、初めての全国行事に期待と緊張を胸に高松へと向かいました。
分科会では滋賀の辻本真樹氏による「家業シンカ論」と題した報告を拝聴しました。育った愛する地元をいかに「進化・深化・真価」させていくか、そして売上3億円の会社を翌年には30億円近い規模へと成長させるという、驚きに満ちた実践報告でした。自社の「シンカ」についてグループ討論を行う中で、事業を見つめ直す貴重な機会を得ることができました。
今まで大切に「守」ってきた「あたりまえ」という殻を「破」り、新しい自分に「離」して成長させていくために、「守破離」の実践に、全国大会へ参加し全国の刺激に触れることは極めて効果的であることを痛感した2日間でした。

     

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中小企業の経営者及びこれに準ずる方で、会の趣旨に賛同される方は、どなたでもご入会いただけます。
また、会員企業の社員の方や会員でない方も参加できる行事があります。

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